周作さん(25歳・男性・東京都・カフェ店員)への取材インタビューです。
ブリッジで出会えたボーイフレンドと、ルームメイトとして同棲生活を満喫されている周作さん。男同士の本命の彼氏を作るための目から鱗のアドバイスをシェアしてくださいました。
お話を聞いた人 | |
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プロフィール | 周作さん(25歳・男性・東京都・カフェ店員) |
ゲイ婚活アプリの頻度 | ほぼ毎日 |
利用期間 | 6か月 |
主な相手 | 熊系さん |
よく使うアプリ | ブリッジ(Bridge) |
道具 | スマホのみ |
やり方 | 1日3人の紹介を欠かさずチェックする |
工夫した点 | メールで本気度を確かめつつ、対面で相性を確認する |
人生で初めてボーイフレンドができました
――はじめに、周作さんが男性を好きになったきっかけを教えてください。
昔、大学生の頃に、バイト先のノンケ男性に恋をしたのがきっかけです。当時、自分でもゲイを認めることに迷いや不安があったので、告白することさえできずに諦めましたが。
――大学生時代に、同性のストレート男性への恋心が芽生えたあと、ボーイフレンドを作るためになにか行動をしましたか。
いいえ。そもそも、飲み会や、サークルなどの不特定多数との付き合いが苦手なタイプなので、自分から出会いの場に出ていくことはありませんでしたね。特に、出会いのメッカと言われている二丁目のゲイバーや、ハッテン場となるサウナも大の苦手ですから。
――社会人になったあと、その行動は変化しましたか。
いいえ。大学を卒業し、フリーターとしてカフェ店員をしていますが、職場でもカミングアウトしていません。でも、学生時代には手を出していなかったマッチングアプリを始めて、ようやく初恋と言える彼氏ができました。
――おすすめのアプリとして、ブリッジ(Bridge)を挙げられました。最初から、ブリッジを使われていたのですか。
いいえ。アプリは色々試しました。ゲイ向けのマッチングアプリは、海外アプリが多いですよ。でも、いきなり裸を見せられたり、そっち系の目的の利用者が多いですが。
――X(旧ツイッター)などのSNSでも、出会い募集をされたことがあるそうです。
はい。でも、SNSは危険ですね。そもそも、年齢確認や本人確認もなく、完全な匿名の世界なので、イタズラや冷やかし、詐欺などの業者ばかりです。まともな出会いはありません。未成年者と会ってしまったら犯罪ですし、実際に逮捕された人もいます。
――確かに、男同士に限らず、無料の出会いが危険なのは有名です。
タダより高いものはないと言いますし。有料アプリで安全を買っていると思っています。
――国内、海外含めて、数あるゲイ向けマッチングアプリの中から、なぜ、ブリッジを選んだのですか。
真面目な出会いを求めている男性が多いからです。正直言って、ブリッジが最高、ナンバーワンとは思っていません。特に、マッチングできる人数が物足りないですし、改善して欲しい点もあります。でも、まともな彼氏募集ができるアプリはあまりないので、個人的には、唯一の選択肢と言ってもいいと思います。
――結果的に、ブリッジで出会ったボーイフレンドと、どのような交際をされていますか。
もともと、ルームシェア募集をしている彼だったので、今はルームメイトとして同棲生活をしています。というか、彼のシェアハウスに居候している形ですが。
――真面目な男性が多いという理由のほかに、ブリッジを選んだ理由はありますか。
あとは、ブリッジさんは対面の結婚相談所もやっているので、サポートがしっかりしていて安心感がありました。たぶん、ゲイ業界では日本最大級なのではないでしょうか。まだ男同士の入籍はできませんが、将来的にはどうなるか分かりませんし、それを見据えて真面目に婚活ラウンジを運営されていることに好感を持ちました。
ブリッジの出会いはこんな感じ
――実際、ブリッジでの出会いはどのような流れで活動されていますか。
普通に、アプリで紹介される男性を毎日チェックして、好みの人にいいねしていくだけです。相手とお互いにマッチングしたら、メッセージのやりとりをして、フィーリングが合えば待ち合わせをします。
――アプリでマッチングしてから、待ち合わせをして対面で会うまでに、どのくらいの日数をかけますか。
相手によりますよ。数日で会うこともありますし、数週間かけることもあります。
――その違いはなんですか。
人によって、会話のレスポンスが違うので、早かったり遅かったりするだけです。相手に関係なく、どのような交際を希望しているか、同性で付き合うことをどう考えているかなど、価値観をよく確認するようにしています。なので、やりとりに時間がかかることもあります。
――ブリッジ以外のマッチングアプリも含めて、アプリでよい男性と出会うために工夫されていることはありますか。
すぐ会おうとせず、辛抱強く相手を探すことを意識しています。まだ慣れていない頃は、同性の話し相手ができるだけで嬉しくて、すぐ会いたくなるものです。でも、焦って会っても、相性が合わなければ結局は恋人にはなれないので、焦らず辛抱強く相手を探すのが、逆に近道だと思っています。
――コスパ的には、どのようにお考えですか。
私の場合は、半年もかからずに彼と出会ったので、ブリッジの6か月プランの20,800円で収まりました。高いと思うか安いと思うかは人それぞれの価値観だと思いますが、一生のパートナーと出会えたのですから、私は満足です。
――焦らず辛抱強く探すことが大切、と仰る一方で、いつまでも待ち合わせをせず焦らすのもNG、というお話が印象的でした。
確かに、焦ってすぐ会いに行くのはよくないと思います。先ほどもお話しましたが、遊び目的の人もいますので。でも、いつまでも会わずにもったいぶっていると、相手もほかによい男性を見つけて、そちらに行ってしまいますから。
――先を越されてしまうということですね。
はい。待たせすぎるのもよくないですね。
男同士の同棲生活は最高
――今、ブリッジで出会えたボーイフレンドと、同棲生活を満喫されているそうです。
一緒に料理をしたり、お風呂に入ったり、Netflixで「ボーイフレンド」を見たり、家族のような暮らしにも慣れてきました。
――シェアハウスでの同棲生活で、よかったこと、悪かったことなどはありますか。
これから同棲をされるカップルの人は、賃貸契約に注意した方がいいと思います。普通のマンションやアパートの場合、契約した入居者以外が同居すると、契約違反になってしまうこともあるそうです。
――確かに、家賃を折半にして居候するケースなど、注意が必要ですね。
今はLGBTや外国人にも寛容なシェアハウスもあるので、そういう選択肢を検討してみてもいいかもしれません。
――ゲイ専用のシェアハウスがあれば最高ですね。
最高ですね。
編集後記
今回は、ゲイ向けマッチングアプリ「ブリッジ」でボーイフレンドを作り、同棲生活を楽しむ周作さんにお話を伺いました。
特に、男同士という条件でパートナーと出会うためには、ツール選びが大切、というお話が印象的でした。
特に、不特定多数が利用するSNSや無料掲示板は、サクラや業者、未成年者ばかりで犯罪の危険があるとか。
タダより高いものはない、という感想が印象的でした。
また、本命の彼氏を作るためには、対面で待ち合わせをする前に、じっくりメールのやりとりをするのが大切だけど、焦らし過ぎもNG、というバランス感覚が大切なのも納得のアドバイスでした。
最終的に、フィーリングを確かめ合うためにはやはり対面のデートが必須とのこと。
そのために、ブリッジのようなアプリで真剣度の高い男性との出会いを作りつつ、気になる男性とデートを楽しめば、一生のパートナーに出会えると断言されていました。
ありがとうございました。
