亮平さん(38歳・男性・東京都・行政書士)への取材インタビューです。
アンバードで出会った彼氏と、ジムデートを楽しむ亮平さん。焦らずマイペースで趣味友を作ることで、結果的に、男同士の出会いを最適化しているお話を伺いました。
お話を聞いた人 | |
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プロフィール | 亮平さん(38歳・男性・東京都・行政書士) |
ゲイ婚活アプリの頻度 | ほぼ毎日 |
利用期間 | 6か月 |
主な相手 | ジム通いをしている男性 |
よく使うアプリ | アンバード(AMBIRD) |
道具 | アプリのみ |
やり方 | 同じレベルの相手と趣味を楽しむ |
工夫した点 | 前のめりになりすぎないように、リラックスして活動する |
ゲイアプリを始めたきっかけ
――はじめに、亮平さんがゲイアプリで男同士の出会いを探すようになったきっかけを教えてください。
率直に言うと、アプリのほかに出会いがないからです。昔から、同級生や同僚、病院の先生などに片思いをしてきましたが、付き合えないどころか、ゲイを伝えることすら叶いませんでしたから。普通に生活していて、自然に出会えるチャンスなんてありません。
――確かに、一目惚れや片思いをすることはあっても、相手もゲイである確率はかなり低いですよね。
はい。今の時代は理解が広まっているとはいえ、現実的に、アプリしか出会いはないと思います。
――数あるゲイアプリの中でも、アンバードを選んだ理由はなんですか。
アンバードのほかにも、色々なアプリを試しましたが、結局、真剣な相手と出会えたのはアンバードだけでした。無料アプリやSNSは危険です。
――無料アプリやSNSでは、実際に会えましたか。
いいえ。リアルで会えたこともありませんし、個人情報や写真が流出してしまったかもしれないので、かなり危険だと思いました。
――具体的に、どのような点が危ないと思いますか。
例えば、私の場合、Xのサブ垢でカミングアウトしているのですが、そこでいつもいいねやコメントをしてくれる人がいたんです。それからDMでやりとりをする仲になり、親しくなっていき、お互いの写真の見せ合いもするようになりました。でも、突然、音信不通になってしまい、それまでやりとりしていた個人情報や写真が悪用されるかもしれない、と背筋が凍るほど怖くなりましたね。
――確かに、無料アプリやSNSは、年齢確認も本人確認もないので、危険です。背筋が凍るという感覚はよく分かります。
絶対に使うべきではありません。
――それから、アンバードをメインで使うようになったのですね。
そうです。とにかく、真剣な出会いを求めていたので、アンバードのコンセプトが私には合うと思いました。
――実際、アンバードでは、フィーリングの合う男性とすぐ出会えましたか。
はい。すぐ会えました。私の場合、焦らずに余裕をもって活動したかったので、あえて長めに6か月のVIPパスを課金しました。結論を言うと、6か月もかからず、3か月パスでもよかったかもしれません。いずれにしても、真剣な相手と出会えたのは事実です。
実際のアンバードはこんな感じ
――実際、ジムに通っているという共通の趣味から彼氏を見つけたそうですが、どのように探しましたか。
アンバードは、趣味から探せるアプリなので、ジム友を見つけるのは簡単でした。コミュニティの中から、「ジム」や「筋トレ」で検索すれば、興味のある男性が見つかります。私はエニタイム派ですが、ゴールドジムに通っている人なら「ゴールドジム通ってます!」というコミュニティがあるのでおすすめです。
――確かに、共通の趣味があれば、出会いと趣味を両方同時に楽しめますね。
その通りです。実際、付き合うか付き合わないかは別にして、一緒にジム通いを楽しむだけでも充実しますから。
――ほかに、アンバードの使い勝手はどうでしたか。
特に不満はありません。深夜でもサクサク動いてくれるので、ストレスもなく気持ちいいですよ。App Storeの口コミには、アプリが落ちるというような評判もありますが、改善されたのかもしれません。
――コスパ的には、どう感じましたか。
個人的には、コスパはいいと思います。口コミの中には、料金が高いという評判もありますよね。でも、私のようにVIPパス6か月を課金したとしても、6か月で1万円ちょっとなので、それを高いとは思いません。実際、それで今の彼氏と出会えたのですから。
――確かに、月2,100円と考えると、コスパはいいですよね。
でも、実体験として、意外とサクッと出会えてしまったので、3か月パスでも十分だったかもしれません。フィーリングの合う男性と出会うと、雷に打たれたように感じるものがあります。
――アンバードで活動する上で、コツやアドバイスはありますか。
コツというほどではありませんが、あまり焦って、マッチングすることに熱心になりすぎないほうがいいと思います。
――それはどういうことですか。
私も最初は、なるべく多くの男性とマッチングしたいと思い、焦って、手当たり次第にいいねしていました。でも、いざ実際にマッチングしてみても、あとでじっくりプロフィールを読んでみると目的がずれていることもあり、マッチング数だけ増やしても意味がないと思いましたね。
――なるほど。じっくり相性のいい人を探してからマッチングするほうが、逆に効率的なのですね。
そうです。こんな言い方をすると失礼かもしれませんが、あまり興味のない人とマッチングできても、メッセージのやりとりが億劫になってしまい、自然消滅してしまいますから。
――ほかにも、コツはありますか。
あとは、顔写真の雰囲気で判断しないのも大切だと思います。アンバードは、顔出ししている人が多いので、必然的に、顔で選んでしまいがちなんですよ。でも、実際にあった経験ですが、顔の好みはイマイチだと思っていた相手とリアルで会ってみたところ、写真と印象が違い、タイプだったこともあります。
――なるほど。写真は参考にしつつ、重視しすぎるのもよくないんですね。
そうです。
男同士のジムデートはこんな感じ
――アンバードで、一緒にジム通いを楽しめる彼氏と出会えたそうです。実際の男同士のジムデートはどんな感じですか。
私も彼も、エニタイムという同じジムのメンバーだったので、それがきっかけで会話も盛り上がりました。もちろん、お互いに会いに行ける距離だったので、お互いの、近所のエニタイムで一緒にトレーニングをしながら仲良くなりましたね。
――ジムでは、どんな風に過ごしますか。
基本的に、ジムの中でしゃべるのはマナー違反だと思っているので、あまり会話は多くありません。お互いに、マシンの使い方をアドバイスしたりする程度です。どちらかというと、トレーニング後に、銭湯やサウナへ行って、汗を流しながら会話を楽しんでます。
――ちなみに、男同士の出会いに関連して、ジムナンパはアリですか。
個人的にはアリだと思います。でも、現実的に、出会いはないと思いますよ。実際に私自身がジム通いをしていますが、基本的にジムの中ではみんな黙々とトレーニングしているので、アイコンタクトすらありません。
――これから、筋トレなどの趣味から彼氏を作りたい人に、なにかアドバイスはありますか。
共通の趣味があることは大切ですが、どのくらいのレベルなのか、どのレベルを目指しているのかも、相性があると思っています。例えば、私は筋トレ初心者なので、マイペースでのんびり汗を流したい派なのですが、ガチのボディービルダーを目指している人とは、筋トレという趣味が同じでも相性は合わないと思います。
――なるほど。共通の趣味があるかどうかだけでなく、そのレベルまで合わせると自然なのですね。
そうです。
編集後記
今回は、アンバードで出会った彼氏と、ジムデートを楽しむ亮平さんにお話を伺いました。
アンバードは、もともと趣味から出会えるゲイアプリですが、その趣味のレベルまで合わせるとスムーズに親密になれる、というお話が特に印象的でした。
実際、初心者同士で同じ趣味を楽しむことで、人間関係を育みつつ、スキルアップも楽しめるという点で、一石二鳥の考え方と言えます。
彼氏を作ることを焦るのではなく、マイペースで趣味を楽しめるゲイ友を作ることが、結果的に、彼氏を作るための近道なのかもしれません。
ありがとうございました。
